上賀茂神社の一の鳥居から東へ向かうと、
こんな町並み。
流れているのは明神川。
上賀茂神社を流れていたならの小川は、境内を出ると明神川とその名を変えます。
このあたりは社家町といわれ、神官の屋敷である社家が集まっています。
神官は賀茂氏ゆかりの人々に代々世襲され、最盛期の江戸時代には200軒ちかくの社家があったそうですが、いまでは20数軒を残すだけのようです。
明神川沿いには、上賀茂神社の末社である藤木社。
このくすのき、樹齢は500年を超えるそうです。
さらに東へいくと、
大田神社。
上賀茂神社の境外摂社です。
緑いっぱいの、
静かな神社。
摂社とはいえ、平安中期にまとめられた延喜式神名帳に記載されている古社。
天鈿女命 ( あめのうずめのみこと ) と猿田彦命 ( さるたひこのみこと ) を祀り、寿命長久、縁結び、芸能上達の神として崇敬をあつめています。
そして大田神社といえば、
大田ノ沢の杜若 ( かきつばた )。
ごめんなさい、咲いてません…
杜若が咲くのは5月上旬から下旬にかけて。
ただの草地に見えますが、ここは沼地で、近くの深泥池 ( みどろがいけ ) と同様に、かつて京都盆地が湖であった頃の名残だといわれており、大田ノ沢とここに咲く杜若は天然記念物に指定されています。
開花時には紫に染まるこの大田ノ沢を、平安後期の歌人・藤原俊成は次のように詠んでいます。
神山や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ
色にみゆらむ…
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