2012年8月5日日曜日

上賀茂神社と下鴨神社 その2 ~社家と大田神社












上賀茂神社の一の鳥居から東へ向かうと、


こんな町並み。

流れているのは明神川。
上賀茂神社を流れていたならの小川は、境内を出ると明神川とその名を変えます。





















このあたりは社家町といわれ、神官の屋敷である社家が集まっています。










神官は賀茂氏ゆかりの人々に代々世襲され、最盛期の江戸時代には200軒ちかくの社家があったそうですが、いまでは20数軒を残すだけのようです。















明神川沿いには、上賀茂神社の末社である藤木社。




このくすのき、樹齢は500年を超えるそうです。
















さらに東へいくと、




大田神社。
上賀茂神社の境外摂社です。

















緑いっぱいの、





















静かな神社。




摂社とはいえ、平安中期にまとめられた延喜式神名帳に記載されている古社。

天鈿女命 ( あめのうずめのみこと ) と猿田彦命 ( さるたひこのみこと ) を祀り、寿命長久、縁結び、芸能上達の神として崇敬をあつめています。


























そして大田神社といえば、














大田ノ沢の杜若 ( かきつばた )。




ごめんなさい、咲いてません…

杜若が咲くのは5月上旬から下旬にかけて。
ただの草地に見えますが、ここは沼地で、近くの深泥池 ( みどろがいけ ) と同様に、かつて京都盆地が湖であった頃の名残だといわれており、大田ノ沢とここに咲く杜若は天然記念物に指定されています。

開花時には紫に染まるこの大田ノ沢を、平安後期の歌人・藤原俊成は次のように詠んでいます。

神山や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ


















色にみゆらむ…























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