2012年7月19日木曜日

祇園祭・宵山






宵山の朝、鉾と山を見てきました。









斎竹 ( いみたけ )。

四条麩屋町に建てられる青竹。
道路を渡ったところにも同じものが。




山鉾巡行の朝、この斎竹に注連縄 ( しめなわ ) がくくりつけられ、結界が張られます。
長刀鉾の稚児が注連縄を太刀で切ることで結界が解き放たれ、鉾や山が動き出します。















長刀鉾。

毎年 「 くじ取らず 」 として必ず巡行の先頭を行くことが決まっています。


生稚児が乗るのはこの鉾だけで、稚児の注連縄切りで巡行がスタートします。

鉾頭の長刀は三条宗近作 ( じっさいに使用されるのは複製 ) で、疾病悪邪を振り払いながら巡行の先頭を進みます。
巡行の間にも、長刀の刃先が八坂神社や御所の方を向くことは決してありません。












四条通りの鉾。

手前から、長刀鉾 函谷鉾、月鉾。















函谷鉾。
















室町通りへ入る。


行者さまも鉾見物。














新町通りへ。

船鉾。






日本書紀の神功皇后の船出をテーマにした鉾。








船に乗っている神功皇后のご神体には多数の岩田帯が巻かれており、祭りのあと、安産のお守りとして妊婦さんに授与されるそうです。
























月鉾。

鉾頭に新月型、天王座には月読尊を祀っています。
屋根裏には円山応挙の草花図、天井には源氏五十四帖扇面散図、前懸は17世紀インド製のメダリオン絨毯、また左甚五郎作の彫刻など、絢爛豪華。














































放下鉾。






天王座には放下僧の像を祀っています。
もともとは長刀鉾のように生稚児が乗る鉾でしたが、いまでは稚児舞ができる操り稚児人形を乗せて巡行します。
この人形は 「 三光丸 」 というそうです。
















北観音山。





上り観音山とも呼ばれ、あと祭の先頭を巡行する曳山で、楊柳観音像と韋駄天立像を祀っています。
鉾のようですが、山なので真木には松が立てられています。







前懸や水引、飾り金具など、とてもゴージャス。










































八幡山。



巡行当日には高さ1メートルの総金箔の社殿が飾られます。





















黒主山。

桜と松を飾り、華やいだ雰囲気をかもしています。
巡行当日には六歌仙のひとり、大伴黒主が桜を眺める姿で登場します。

























役行者山。

修験道を開祖した役行者が葛城と大峰の間に橋をかけた、という伝説をテーマにしているそうです。

























ビジネス街の烏丸通りに鈴鹿山。











今年も巡行とともに、京都は梅雨が明けました。









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