貴船神社には本宮、結社、奥宮があります。
本宮。
ちなみにこのあたりの地名は「きぶね」ですが、この神社は「きふね」と言います。
水の神さまを祀っていることから、濁りがないのですね…
社伝によると、反正天皇の時代 ( 5世紀前半 ) の創建だそう。
神武天皇の母、玉依姫命が淀川、鴨川、貴船川を船でさかのぼり、この地に降り立ち水神を祀ったことによる、とされます。
白鳳6年 ( 666年 ) には社殿修復の記録が残っているそうです。
祀られているのは高龗神 ( たかおかみのかみ ) 。
水や雨をつかさどる神さま。
そのため、ここには水占いという変わったおみくじがあります。
そして「大凶」が存在するおみくじとしても有名です…
本宮をあとにします。
結社。ゆいのやしろ、と読みます。
本来は、本宮→奥宮→結社、の順で参拝するのが正しい参り方なのだそうです。
ここに来るまでにけっこう歩いていたので順番に構っている余裕はありませんでした…
ご祭神は磐長姫命。
その昔、和泉式部がここへ参り、不仲であった夫との復縁が叶ったことにちなみ、縁結びの神さまとして知られます。
天の磐船。
境内で発見された船の形をした岩。
結び処にはたくさんの願いごとが。
もともとススキなど細長い葉を結んで祈願したとされますが、いまでは結び文といわれる紙に願いを書いて結びつけるそうです。
なので紙が緑色なのですね…
結社を出てさらに奥へ。
貴船川のたまり。
貴船神社、奥宮。
いまでは奥宮とされますが、本宮はもともとこの地にあったそうです。
出水によって、現在の場所に遷されたのだとか。
闇龗神 ( くらおかみのかみ ) を祀ります。
結社と対象的に奥宮は縁切りの神さまとして知られます。
また古来から丑の刻参りが行われていたことでも知られる場所。
丑の刻参り、というと恐ろしいイメージですが、もともとは「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に貴船明神が降臨した」とされる由緒に基づいた心願成就の方法でしかなかったわけですが…
平安期には実際に丑の刻 ( 午前2時前後 ) の参拝も行われていたようで、夜中になにかを願う、という行為の異質さが、後に呪詛信仰に結びついて、恐ろしい光景として印象付けられたのでしょうか…
鞍馬から貴船を歩くコースは人気がありますが、サンダルはいた人も見かけました。
立派な山歩きですので、歩きやすい靴でないと大変な思いをするので気をつけてくださいね。
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