叡電・鞍馬駅。
鞍馬寺、仁王門。
創建には諸説あるようですが、今昔物語集などによると、延暦15年 ( 796年 ) 、造東寺長官であった藤原伊勢人が毘沙門天と千手観音を祀ったのが鞍馬寺の起こり、とされています。
平安中期、東寺の僧により真言宗の寺となりますが、その後は天台宗の寺となり、長く青蓮院の支配の下に置かれていたそうです。
いまは鞍馬弘経という独自の寺院となっています。
仁王門をくぐって坂をあがるとすぐに由岐神社があります。
ご祭神は大己貴命 ( おおなむちのみこと ) と少彦名命 ( すくなひこなのみこと ) 。
もとは宮中に祀られていたようですが、天慶年間に起こった地震や乱を鎮めるため、740年に朱雀天皇がこの地に遷したとされています。
いまでは鞍馬寺の鎮守社とされていますが、実は鞍馬寺より古いのですね…
御神木の杉、大杉さんと呼ばれます。
樹齢800年、高さは53メートルあるそうです。
拝殿。
桃山様式の割拝殿形式で、とても珍しいもの。
豊臣秀頼の寄進によるそうです。
本殿。
京都の三大奇祭といわれる鞍馬の火祭りはここ由岐神社の例祭です。
御所から遷宮される際、神具を運ぶ松明の行列は1キロに及び、その行列の荘厳さに胸を打たれた住民たちがその霊験を後世に残そうとしたのが祭りの始まりだといわれます。
由岐神社を離れ、しばらく山道を歩くと、東光坊跡。
鞍馬山は源義経が少年期を過ごした場所。
牛若丸と呼ばれた義経は11歳のときにここ鞍馬に預けられ、稚児名を遮那王と名乗ります。
そのとき起居したのが東光坊。
建物はいまは残っていませんが、跡地にこの供養塔が建てられています。
九十九折の参道を登ります。
中門。
提灯に描かれる寺紋、よく天狗の団扇といわれますが、実は皇室の花である菊を側面から見たところをあらわしているそうです。
登りが続きます。
鞍馬寺、本殿金堂。
本殿でもなく金堂でもない本殿金堂。
見た目も神社のような佇まい。
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