2012年8月22日水曜日

墨染寺









京阪電車の墨染 ( すみぞめ ) 駅からほど近い墨染寺 ( ぼくせんじ )。




町中にひっそり溶け込んだ見逃してしまいそうなお寺ですが、とても人気のある場所です。
























874年、清和天皇の勅願により、藤原良房が建立した貞観寺がその前身。





平安時代、このあたりに葬られた藤原基経をしのび、親交のあった歌人・上野岑雄はこんな歌を詠んでいます。

 深草の 野辺の桜し 心あれば 今年ばかりは 墨染に咲け ( 古今集 )


ふしぎなことに、その後ここには喪に服したかのような墨染色の桜が咲くようになったといわれています。





時代は下がり、秀吉がこの謂れを聞いてたいそう感心し、姉が帰依していた日秀上人に寺領・土地を寄進して法華本宗の寺・墨染桜寺 ( ぼくせんおうじ )、として再興させ、いまに至ります。























別名・桜寺。





境内には10本ほどの桜の木があるだけですが、境内はそんなに広くないので、とても密度の濃い桜を見ることができます。

ふだんはひっそりしたお寺ですが、桜の季節には全国から、謡曲や歌舞伎でも知られる墨染桜を見にこられるそうです。



















墨染桜。








































少し歩くと、琵琶湖疏水も。




























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